Panasonic LUMIX CM1 を持って、青春18きっぷで静岡と山梨をブラブラと。
COTTA のレザーケースに CM1 を入れて、桜が咲き始めた遠州と甲州を気の向くままに撮り歩いた。
CM1 は1型という大きなセンサーとカメラライクな操作性、そして高速な LTE 回線を使える Android OS 搭載とあって、ボケ味と緻密な描写、豊かな色再現性と優れた高感度特性を味わえ、撮影したカットをすぐさまシェアしたりクラウドにバックアップできるのが素晴らしい。そして何よりも携行性が高いのがいい。ながらくスマートフォンに奪われていた「ポケットに収まるカメラ」の座をようやく取り戻したデジタルカメラだろう。
駅のホームで各駅停車を待つ。パッと出せる CM1 なら何気ないシーンでも写真に残すことができる。午後からゆっくりと出かけたおかげで、のんびりとシートに座って移動できた。
雨が本降りになってきたが気になっていた駅で下車してみる。クリエイティブコントロールを「インプレッシブアート」にして街の第一印象をスナップ。駅周辺を雨に濡れながらブラブラと撮り歩いて、再び列車に乗り込んだ。
次の目的地に着く頃にはすっかり暗くなっていた。安宿にバックパックを置いてから、名物のおでん屋街に出繰り出す。小さな路地に21軒ものおでん屋が並ぶ様は壮観だった。その中で名前が気になった一軒の暖簾をくぐる。8年間注ぎ出し続けている出汁のおでんの味は格別だ。ビールにとてもよく合い、女将さんとの話も弾んだ。ホロ酔いで店をあとにして、夜の地方都市を CM1 で撮影する。高感度が得意なので楽しく撮り歩くことができた。
翌朝は見事に晴れ渡った。CM1 を持って特に行き先を決めず、気になる方角へ城下町をブラブラする。 いろいろな路地に入ったり神社に立ち寄ったり。CM1 で数多くのカットを撮影したが、深い色合いと緻密な描写が「デジタルカメラ」の証しだ。
昼前に列車に乗り込んで太平洋岸の古い街を訪れた。桜が咲いたせいか平日にも関わらず結構な人で大賑わいだ。混雑を避け街道を歩いて旧跡を堪能。CM1 の多彩なモードで撮影も楽しんだ。お腹が空いたので適当な店に入り、名物・桜海老の昼食を摂った。
ふと思い立って沿岸から内陸に向かうことにした。行きと同じ道を帰るのは面白くないからだ。富士山を大きく迂回するように走る列車の座席に腰を落ち着け、車窓に展開される富士の雄大なパノラマを瞼に焼き付ける。移動中は CM1 をモバイルバッテリーで充電する。手軽にいつでも満充電にできるのは心強い。
内陸の街に着いたのは、ちょうど暮れなずむ時間帯だった。昼間に滞在した沿岸の街と風景も行き交う人も空気感もまるで違う。それを楽しみながら CM1 で撮り歩く。B級グルメの店をのぞき、ワインバーを冷やかしながら夜の街を闊歩した。明るいレンズの CM1 なら夜の街でもシャープに写しとることができるのが嬉しい。さて、そろそろ列車の時間だ。ポケットに CM1 を仕舞ってガラガラの各駅停車に乗り込むとしよう。